※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
10月15日、韓国株式市場で今年最大規模の新規上場がありました。アメリカのミュージックチャートなどを席巻しているBTSを擁するビッグヒット・エンターテイメント(以下BHE社) が株式を公開したのです。いわゆる「BTS株」です。
BTSは国内でも熱狂的なファンが多いことでも知られており、初日の最高値は一気に上昇、公募価格であった13.5万ウォンから260%にアップ、最高値は35.1万ウォンにも達しました。幸先のいい出足と、マーケットや個人にも大きな期待を抱かせました。
ところが、その後は下落が続き、なんと5日でほぼ半値になってしまいます。21日では17.9万ウォンを記録したほどです。言ってしまえば最高値の100万円で買った株が一週間もせずに50万円の株価になったようなものです。
ようやくその翌日に下げ止まりを見せたものの、ほとんど横ばいの株価となっています。
(本記事掲載直前、23日の終値は17.25万ウォンですからさらに値下がりしてしまったことになります)
上場初日に勇んで購入した個人(特にBTSファン層)は、大きな含み損を抱えてしまうことになりました。
今後の株価推移は分かりませんが、このニュース、「推しの株」は買ってもいいのか、「投資と愛」は両立できるのか、といったテーマを含んでおり、日本の個人投資家にも示唆があるように思います。
今回のケースを検証しながら、個人が企業に入れ込んでしまうリスクや投資の注意点をまとめてみます。
新規上場株の値動きは荒く、素人にはお勧めできない
今回、もっとも被害が大きいのは「新規上場株を抽選で手に入れた人」ではなく「上場初日にどうしても欲しくて最高値で買い注文を入れてしまった人」です。
IPO、新規上場株については人気が殺到するため抽選になることがほとんどです。また公募価格より公開初日の初値のほうが大きく上昇するのが一般的です。今回も、公募価格で取得でき、そのまままだ売っていない人であれば、一応プラスを維持してはいます。
一方で、新規上場企業はまだまだ実績が伴っておらず、これからの成長に期待した株価がつくので、きわめて不安定な値動きになります。ジェットコースターのごとく急上昇し、その後急下落をしたまま、元の値段に戻るためには何年もかかることもよくあることです。
買いたい人が殺到するのはプロの機関投資家には好都合で、しばしばカモにされます。今回も大量の売り注文が出されていたという報道もあります。だとすれば、ファン心理につけこまれてしまったということです。
正直いって、上場すぐの株は個人投資家、特に投資未経験の素人が手を出すにはあまりオススメできるものではないのです。むしろ「愛は盲目」ということです。
「推し」だからと株を買って支えることはアリか
しかし、「株価が下がったとしても、愛があるから売らない!」と決めている人がいるかもしれません。「推しの株」だから損してもいいのだ、と考えるわけです。これはどうでしょうか。
かつて、日本国内でも個人の魅力で資金を集め、事業は行わずお金を持ち逃げされる事件がありました(テキシアジャパン事件など)。これに比べると、きちんと株式市場に上場した企業の株主としての権利は明確ですから、資産が紙くずになって全額戻らないということはありません。ビジネスがしっかり成長すれば、将来株価が戻ってくる可能性もあります。
9/30 Yahoo!ニュース 「KING」と呼ばれた男…460億円集めたとされる「テキシアジャパン」元実質的経営者の裁判再開
また、株主には何らかの「株主優待」が提供される可能性もあります。韓国の株式市場については私は詳しくありませんが、日本ではアミューズやエイベックスが株主総会で所属ミュージシャンのライブパフォーマンスを行うことが知られています(2020年の株主総会は両社ともライブを行わず。2021年については未定)。
グッズを株主に配布することや、コンサートの抽選に参加する権利を付与することなどもあります。こうした「価値」があれば、株価が下がっても、投資家の心の穴を埋めてくれると考えることもできなくはありません
全文はソース元で
https://news.yahoo.co.jp/byline/syunsukeyamasaki/20201023-00204432/
引用元:https://lavender.5ch.net/test/read.cgi/news4plus/1603462312/
(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});
続きを読む
Source: 仮想通貨まとめNews
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。