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ブロックチェーンは現在、調査会社Gartnerの表現で言う「幻滅のくぼ地」の時期に入っている。これは、新しい技術の導入が期待通りに行かず、その技術に対する関心が薄れる時期のことだ。Gartnerは、ブロックチェーンがこの幻滅期から立ち直り始めるのは2021年であり、企業の経営に影響を及ぼし始めるまでには5~10年かかると予想している。同社の表現で言えば、これが「啓蒙の坂」の時期だ。
Gartnerの調査担当バイスプレジデントAvivah Litan氏は、ビジネスのエコステム全体でデジタルビジネスの革命を実現するのは、ブロックチェーンがスケーラビリティを獲得すると予想される2028年以降だと考えている。
同氏は、米ZDNetの取材に対して「この技術には、集まっている関心に応えられるだけの準備が整っていない。標準が定まり、スケーラビリティを獲得するまでには、解決に何年もかかる問題が多数存在する。企業はブロックチェーンの実験を行っているが、標準が変わる可能性が高いため、すべての作業をやり直さなくてはならなくなるだろう」と述べている。
Gartnerは以前も、企業内で現在進められているブロックチェーンプラットフォームの実装のうち、最大で90%は、2021年までに更新が必要になると警告している。
レポートの調査を行ったAdrian Lee氏によれば、これは製品のコンセプトや、アプケーションの要件、ターゲット市場といった、この技術の主要な論点に関する「業界の合意」がないことに起因するという。つまりブロックチェーンは、それ自体に対する過剰な期待の犠牲になっているのだ。その潜在的なメリットには大きな期待が寄せられているが、実際には、この技術は大規模かつ効果的に導入できるほど成熟していない。
Litan氏は、この状況をインターネットの普及と比較して、何が問題なのかを説明している。インターネットの場合、DNSやTCP/IPなどのプロトコルが標準化されているため、ユーザーはそれらの技術を理解する必要はない。これが、ウェブがスケーラブルに実現できる理由であり、インターネットが主流になった理由だ。
しかし、今の状況で企業がブロックチェーンを利用しようとすれば、さまざまな困難が立ちはだかる。各々の企業が、プラットフォームやスマートコントラクト言語、システムインターフェース、コンセンサスアルゴリズムなどの選択に、それぞれ頭を悩ませる必要がある。それを行えるだけの社内リソースがなければ、その作業を社外のベンダーに任せる必要があり、その場合、ベンダーへの依存は強まっていく。
「テクノロジーの導入に大きな手間が掛かるため、相当な資金とスキルがなければ利用できない」とLitan氏は言う。「個々の企業が利用できるようになるのは、技術の開発が進み、スケーラビリティが確保されてからだ」
同氏は、ブロックチェーンが主流の技術になるために重要な分野として、ブロックチェーン間でシームレスにデータを交換できる能力や、ユーザーが特定の契約ロジックを別のブロックチェーンに移すことを可能にする、スマートコントラクトのポータビリティーなどを挙げている。
なにより、それらのことが実現すれば、ユーザーはブロックチェーンのバックエンドを意識する必要がなくなる。そうなって初めて、この技術の本当のメリットを享受できるようになるという。それを待つだけの価値があるかどうかは、いずれ分かるはずだ。
https://japan.zdnet.com/article/35143872/
引用元:http://egg.5ch.net/test/read.cgi/bizplus/1571117284/
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Source: 仮想通貨まとめNews
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