【暴論】「日傘が危ないなら全員が日傘をさせばイイ」という意見は「全員が歩きタバコすればイイ」と言ってるのと同じですよ?



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容赦ない日差しが照り付ける日本列島。猛暑どころか酷暑が続いているが、どうかみなさんくれぐれも体調管理にはご注意いただきたい。とにかく小まめな水分補給を心がけよう。

さて、私(P.K.サンジュンは)以前「もう1回言うけど “人混みで日傘” は本当にやめろ!」という記事を執筆した。その理由は「目に入りそうで危険だから」というものだったが、多くの賛同の声と共に「全員が日傘をさすべき」という意見も一定数いただいた。今回はそれに対する見解を述べていきたい。

・TPOをわきまえようという話

最初に断っておくが、私は「日傘を廃止にしろ」なんてことは一言も言っていない。日傘の先端と接触しそうになる “人混み” では日傘をささないでくれという話である。かいつまんでい言えば「場所を選んで日傘を使おう」、つまりTPOについて注意喚起を促したつもりだ。

この記事には多くの反響があり、大多数は「わかる」「本当にやめて欲しい」「実際に目に入ったことがある」……などと賛同の意見であった。ただし、それなりの割合で「日傘はいいですよ」という声があったことも事実である。

・熱中症対策としてはバッチリ

私は気付かなかったが、日傘は「熱中症対策」の効果が高いらしい。なるほど、ニュースを見れば日本中で多くの人が熱中症で搬送され ひどい場合には命まで落としているから、熱中症対策に日傘はもってこいなのだろう。

そんな日傘愛好家たちから「全員が日傘をさせばイイ」という意見も複数ちょうだいした。私が以前の記事で「雨傘はいい。ほぼ全員がさしているので自分の雨傘がプロテクター代わりになる」と書いたため、そうした意見に至ったのだろう。ただ、正直に申し上げて「安直な意見だな」と思わざるを得ない。というか、暴論だとさえ思う。

先述のように私は「日傘を利用する場所を選んで欲しい」という旨で記事を執筆している。日傘の利用そのものについて批判したことは1度も無い。それなのに「目に入りそうで危ないんだったら全員が使えばいい」というのはどういう了見なのだろうか?




・例えるなら……

これを例えるならば「タバコがイヤだ? いやいや全員がタバコを吸えばいいじゃん。いいぜタバコはリラックスできて」と言っているのと本質的には全く同じだ。違うのはただ1点、「タバコは悪いもの」というイメージがあるのに対し「日傘にはまだない」というだけである。

そういうと日傘愛好家のみなさんは「タバコは体に悪いでしょ! 日傘とは違う!!」と言いたくなるだろう。だが実際問題として人混みで使用する場合、日傘の先端が目に入る確率が高い以上、タバコと日傘はなんら変わらない。「日傘は熱中症対策になる」というのであれば「タバコはリラックス効果がある」と言えてしまうのだ。

私が言いたいのは「タバコが健康に害を与える可能性がある」のは事実で、そして「日傘が誰かに害を与える可能性がある」こともまた事実であるということ。だからほとんどの喫煙者はTPOをわきまえ指定の場所でタバコを吸う。そして良心的な日傘ユーザーは人混みで日傘を利用しないのだろう。

・暴論でしかない

つまり「人混みで日傘さしてますけど? 全員が日傘させばいいじゃん」という意見は、「歩きタバコしてますけど? 全員が歩きタバコすればよくね?」というのと何ら変わらない。自分を正当化するためのワガママな意見であり、さらに言うならば “暴論” だ。

再三申し上げるが、私は日傘の利用そのものを否定していない。「TPOをわきまえて利用しようね」と申し上げているだけだ。喫煙者である私は「時と場合をわきまえている」と自負している。人混みでも日傘をさしてしまう人たちよ、あなたたちはどうだろうか?

執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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