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今、あるピザ配達員の動画がネット上で話題を集めている。なんでもピザをお届けしたついでに、客の家に置かれていたピアノを弾き始めたというのだが……な、な、なんだ! この迫力満点のすんごい演奏は!!
米デトロイト在住のヴァーチェッティさんが、ピザチェーン店『Hungry Howie’s』にピザの配達を頼んだ時のことだ。やってきた配達員は、ヴァーチェッティさんにピザを手渡しながら、家の中に置かれているピアノに気がついた。そして「素敵なピアノをお持ちですね。ちょっと見てもいいですか?」と声をかけたそうだ。
家に招き入れられた配達員は、その小型グランドピアノを眺めながら、さらに「弾いてみてもいいですか?」と言い出した。ヴァーチェッティさんの許可を得て、配達員はピアノの前へ。そして鍵盤に手を置いた次の瞬間……指先から美しい音色が怒涛のごとく流れ始めた。
曲はベートーヴェンの『月光 第3楽章』。難しい曲が多いとされるベートーヴェンの曲の中でも、上級者向けで、特に優れた表現力が求められると言われている。だが若き配達員は、この曲をしっかりと自分のものにして弾きこなしていく。
同じ部屋にいた子供達もテレビゲームを中断して、演奏に聴き入っていたそうで、その迫力を「彼がピアノを壊すかと思った」と語っている。
・とにかくベートーヴェンを弾きたかったブライスさん
演奏を披露したブライス・デュダルさん(18)は、独自の方法でピアノの腕を磨いてきたようだ。『The Washington Post』によると、彼がピアノを弾き始めたのは6歳の時のこと。家にあった小型キーボードで、親戚のおばさんからピアノの弾き方を習ったのがきっかけだったそうだ。
ブライス少年は、買ってもらったベートーヴェンのCDでこの『月光 第3楽章』と出会う。そして何時間もかけてじっくり聞き込んでは、鍵盤で指を動かしながら、このベートーヴェンの名曲の弾き方を探っていた。1、2年後には、この曲が弾けるようになっていたという。「とても長い時間がかかりました。ジッと座って、少しずつピアノで再現していくんです。当時は楽譜が読めませんでしたからね」そう、ブライスさんは語っている。
とにかくベートーヴェンの曲が弾きたかった彼は、ピアノの基礎を教えようとする音楽教師からは習いたくなかったという。だが12歳で相性の良いピアノ教師と出会ってからは、好きな曲の楽譜の読み方を学んだり、演奏の調整を行ってもらってきた。
Facebook 上でも、彼の演奏に注目が集まっている。「素晴らしいね。35年もギターを弾いてるけれど、まだこれほどまでの段階に到達できていないよ」「すごい!」「彼がその道で生きていけるようになるといいな」「これが独学だなんて信じられない」など賞賛の声が寄せられているのだった。
参照元:Facebook、The Washington Post(英語)
執筆:小千谷サチ
Source: ロケットニュース24
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