※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
新宿歌舞伎町のカラオケと、田舎の温泉旅館のカラオケとでは、なにやら趣が変わってくるような気がするのはなぜだろう。温泉旅館なら、機種が最新じゃなくてもあまり気にならない。なんなら、古い方が味があるように思われる。
先日、長野県にある温泉旅館を訪れた時のことだ。そこにもカラオケがあったのだが、これが大変ユニークで、なんと貸切風呂でカラオケができるという。何それ面白そう! ということで申し込んでみたところ、予想の斜め上の光景が私(あひるねこ)を待ち受けていた。
・長野の温泉宿にて
長野市の郊外にある温泉旅館「松仙閣」。緑に囲まれた静かな場所だ。車から降りると、あたりは温泉の匂いに包まれている。
・温泉に入りながらカラオケ
部屋へと案内される途中、旅館の方から「カラオケ貸切風呂」なる変わった風呂があることを聞いた。え、カラオケ? 風呂で? なんでも、入浴しながらカラオケを楽しめる6人用のジャグジー風呂があって、1時間2000円で貸切にできるとのこと。
しかも、宿泊客は無料で利用できるらしいぞ。そんなの行くっきゃねェェェェエエ! 温泉もカラオケも大好きな私は、さっそく噂の「カラオケ貸切風呂」を予約。いよいよその時を迎えたのだった。
・まさかの光景
それにしても、カラオケ風呂とは一体どんな施設なんだろう? 精密機械であるはずのカラオケ本体を、湿度が高い風呂場になんて設置していいのか? それとも、風呂場の壁自体にカラオケの機械が組み込まれているとか? ずいぶんハイテクだなぁ。
まったく予想がつかないまま、私は「カラオケ貸切風呂」の扉を開けた。
ん? あれは……。
なんやこれ!
・予想外のシステム
脱衣所にあったのは、昔懐かしのブラウン管テレビ。こんなの久しぶりに見たぞ! そして、本来ならビデオデッキがあるはずの場所に、カラオケの機械が置いてある。脱衣所と風呂場の仕切りは透明なガラスだ。そう、つまり……。
利用者は風呂場の中から、脱衣所にあるテレビの画面を見ながら歌うのである! マジかこのシステム!!
デンモクなんてものはないので、1曲ごとに脱衣所に行って直接番号を入力する必要がある。そして驚くことに、マイクがワイヤレスではないのだ。コードは風呂場の扉の隙間から通す。この清々しいまでのアナログ感、私は嫌いじゃないぜ。
・音がパない
よし、それじゃあ1曲歌ってみるか。でも肝心の音はどうなるんだ? 脱衣所に出て番号を入力し戻ってくると、風呂場に大音量の音楽が鳴り響いて驚く。こ、これは……!?
うわーッ! 風呂場に「BOSE」のスピーカーが付いとるー!! そっちはちゃんとしてんのかよ! ていうか、音の反響SUGEEEEEEEEEE!!!
・超気持ちいい
風呂場で歌うと音が響いて気持ちいいなんて話はよく聞くが、風呂場でのカラオケはそんなレベルではない。コンサートホールである。温泉も広くて気持ちいいし、気持ちよすぎて壊れちゃいそう。アタイの体を一体どうしようというのか?
最初はその謎システムに爆笑したものの、気が付くとあっという間に1時間が過ぎていた。いいね、「カラオケ貸切風呂」。東京のおしゃれスポットでは決してお目にかかれないだろう、味のあるカラオケだった。いつかまた行ってみたい。
・今回ご紹介した旅館の詳細データ
店名 松仙閣
住所 長野県長野市篠ノ井小松原2475
取材協力:松仙閣
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
Source: ロケットニュース24
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。