※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。
2018年7月2日、お茶の水女子大学がトランスジェンダー学生の受け入れを発表した。トランスジェンダーとは本人の性認識と身体的特徴である性別が違う状態であり、お茶の水女子大の場合、戸籍上性別が男性でも「心が女性」なら受け入れるということになる。
「これはスゴイ」「画期的」などの声があがる一方で、判断基準を疑問視する声もあがっている日本のネット。日本よりLGBTへの議論が進んでいる海外では、このニュースはどう受け止められるのだろうか? 複数の外国人に聞いてみたところ……驚愕の事実が判明したでござる。
・画期的な一歩
時事通信によると、「これまで日本の女子大は戸籍上の女性を学生とすることを前提としてきており、こうした動きは極めて珍しい」とのこと。このニュースについて、街で複数の外国人に直撃したところ、意見は下記の通りだった。
・外国人の反応
アメリカ人「社会にとってとても素晴らしいこと。社会には様々な人がいるから、大学生のうちから様々な人と触れ合う機会があれば適応がよりスムーズになると思います」
アメリカ人「学校は生徒を選ぶ権利があるし、それが嫌だと思う人はその学校に入学しなくてもいい。ただ、既に入学している生徒、つまり『入学する時に卒業まで体が男性の人がキャンパスにいると思わなかった人』が納得しているかどうかは気になりますけど」
ニュージーランド人「良いことだと思う。サポートを受けてないトランスジェンダーもいるから」
オランダ人「オランダの私の友達はLGBTの人たちが直面してる問題をあまり知らないです。自分で経験してないから、それがいかに大きな問題か実感が湧かないんです。これは全ての国が抱えている問題。特にアジアでこういうことが起こるのは非常に素晴らしいことだと思います」
フランス語圏出身の人「みんな生きたいように生きるべきだと思います。だから、トランスジェンダーを受け入れることに何の問題もありません。心が女性であるかの証明については、求めること自体が大きな精神的負担を与えることになるので必要ないと思います。大学において必要なのは何かを学ぶことなので」
ドイツ人「素晴らしいと思う」
──話を聞いた中では支持の声が圧倒的だった。人によって意見は違うだろうが、当然の試みという雰囲気も感じられる。しかし、それ以上に私が驚いたのは下記のような意見。
・衝撃の真実
ドイツ人「女子大がない。性別限定の学校は宗教上の高校ではちょっとあるけど、それもごく少数」
フランス語圏出身の人「まず女子大がないです。女性しか入学できないというのは、ちょっと変だと思います。しかしそれも伝統の一部なのかもしれません」
オランダ人「性別で生徒を分けることはありません」
ドイツ人「そもそも女子大のコンセプトがあまり良くないかもしれませんね。大学はどんな人でも入れる場所であるべきだと思うので。もしかしたら伝統の問題かもしれないので、私がどうこう言うべきではないのかもしれませんが」
アメリカ人「アメリカにそういった大学があると、聞いたことがないですね。もしかしたら私立の小さな大学で、そういったものはあるかもしれませんが、通常は性別で学生を限定するようなことはありません」
アメリカ人「女子大はありますが数が少ないですね。あるとは知らないアメリカ人も多いと思います。私の場合、確か私の大学1年生の時の教師が女子大卒業生だったから存在を知ってましたけど」
──え、ヨーロッパって女子大ないの? マジかよォォォオオオ! 女子大のキャンパスはヨーロッパ調のデザインのものも多いので、てっきり普通にあるものと思い込んでいた……衝撃!!
ちなみに、アメリカには女子大があるが、数は相当少なく、存在を知らないアメリカ人も多いのだとか。どうやら、「性別で学生を限定することは差別的である」という考えもあるようだ。
ともかく、大学が近く記者会見で詳細を説明するとされている本発表。ひょっとしたら、トランスジェンダーにとって大きな一歩になるかもしれない。まだまだ様々な壁があるにせよ……まずは、今後の展開を見守りたい。
参照元:時事通信
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。