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死ぬ直前に何が食べたいかと問われれば、記者は “うどん” と答える。幼少期、食の細い子どもだったらしいが、なぜかうどんだけは食べることができた。うどん様様な人生を送っていると言っても過言ではない。
それはさて置き、うどんのルーツが奈良県にあるという話はご存知だろうか。なんでも平安時代、一条天皇が春日大社を訪れた際に振る舞われた『はくたくうどん』が起源とする説があるのだ。
・平安時代の日記にヒント
歴史が古い街なだけあり、奈良はいろんなモノの発祥地とされる。日本酒や饅頭(まんじゅう)、わらび餅……挙げればキリがない。「加えて “うどん” だなんて欲張りすぎでなかろうか」とそんな気がしないでもない。
うどん発祥地の根拠となるものは、藤原実資(さねすけ)の日記『小右記』の永祚元年(989年)の段だ。それによると、遣唐使が伝えた唐菓子の中の餺飥(はくたく)は、うどんの原型と考えられているという。
また、一条天皇が春日大社を訪れた際に “はくたく” が振る舞われたとの記述もある。この “はくたくうどん” がうどんの基とする説があるのだ。では、平安時代のうどんはどんな味だったのだろう。
・今も昔も変わらぬうどん!?
ということで素麺を取り扱う会社・三輪山勝製麺が当時の味を再現した「春日はくたくうどん(家庭用に販売しているもの)」を実際に味わってみた。材料は小麦に山芋粉、米粉と塩。そして奈良の特産品である吉野葛だ。
見た目は平べったく、群馬県の郷土料理とされる「ひもかわうどん」に似ている。ゆでて食べてみたところ、つるんとした喉ごしだ。もちろん今風に食べやすいようアレンジされているのだろうが、現代のうどんとあまり大きな差はない。昔の人も私たちと同じようなものを食べていたと考えるだけでワクワクするな。
うどんと言えば香川県や福岡県のイメージが強いが、奈良県もうどんとの浅からぬつながりがあったようだ。奇しくも本日7月2日は『うどんの日』。うどんの歴史に思いをはせながら、食べてみてはいかがだろうか。
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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