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最近はSNSにお洒落な写真を投稿して、ファッションやライフスタイルなどに関する情報を発信する “インフルエンサー” という存在が注目されている。彼ら・彼女らの行動に影響を受ける人は多いかもしれないが……無闇に真似をして流行に乗ろうとすると、時には危険なことをやってしまうかもしれない。
というのも、とあるインスタグラマーの投稿に対して、植物学者が注意喚起。どうやら、インスタグラマーは知らずに有毒な花を食品に飾ってしまっていたらしい……。
・植物学者がSNSトレンドに注意を促す!
注意喚起したのは、イギリス人で植物学者のジェイムズ・ウォンさんだ。彼は、白い花が載ったスムージーの画像をTwitterで紹介。一見、インスタ映えする写真なのだが……ジェイムズさんはコメントで以下のように綴っている。
「“ヘルシーな食生活” を推奨するインスタグラマーが、再び有毒な花を食べ物に載せた画像を投稿している。それは乳製品でもなければグルテンも含んでいないようだが、アルカロイドとリコリンを含有している」
──有毒、アルカロイド……と、物騒な言葉が並んでいるが、彼がそう言っている原因はもちろん “花” にある。見たところキレイなのだが……実はスイセン属の植物で早い話が人体に有害なのだ。
・花を飾ったら見栄えはするけど
そして彼が一例に挙げているのが、75万人近くのフォロワーを誇るマリー・レジナトさんという料理ブロガー。彼女のInstagramの料理やドリンクの画像には、スイセン属の白い花が載っているものがある。可愛らしい花が添えてあると確かに見栄えはするが、健康に気をつけているのに花が原因で体調不良を起こしては本末転倒だ。
また、英ニュースサイト『UNILAD』によると、ジェイムズさんは「スイセン属の花を摂取したら嘔吐や腹痛、下痢を引き起こし、摂取量が多ければ肝障害や心不整脈を招くこともある」とも付け加え、食べ物にスイセン属の花を飾るだけでもダメだと警告している。
・スイセンの危険性
ちなみに、スイセンの危険性に関しては日本の厚生労働省のホームページでも紹介されているほか、東京都健康安全センターをはじめとする複数の公共機関では、「ニラの葉とスイセンの葉はとてもよく似ていて、中毒事故もしばしば起きている」と注意を促している。つまるところ、それだけスイセンは危険なようだ。
・気軽にトレンドを真似するのはやめよう!
それにしても、最近はSNSなどのトレンドを真似するネットユーザーが少なくないが、ジェームズさんの投稿を見ると、注意が必要だと改めて痛感させられる。
そういえば、以前にロケットニュースで、「子供が家族や友人に何も告げずに48時間も行方をくらますチャレンジ」を紹介したことがあった。行方をくらませることが出来た時間が長ければ長いほど、チャレンジが成功したことになるのだが、いきなり子供が姿を消したら保護者が死ぬほど心配するに違いない。
それに家出している間に事件に巻き込まれたり、事故に遭う可能性だって十分に考えられるだろう。こういったチャレンジやお洒落に思えるトレンドも含め、流行っているからという理由だけで深く考えずに真似するのではなく、その行動が招くであろう最悪の結果や安全性を考慮することが必要ではないだろうか。
参照元:Twitter @Botanygeek、Instagram @marie.reginato、UNILAD(英語)、厚生労働省、東京都健康安全センター
執筆:Nekolas
Source: ロケットニュース24
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