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近年、オーディオファン内の一部で「中華イヤホン」がじわじわ人気だ。さほどオーディオに詳しくなければ中国のメーカーか……と心配になる人もいるかもしれないが、実は真逆でコスパがいい。現に「中華イヤホン」で検索するとたくさんの商品が出てくるうえに、カスタマーレビューの件数もハンパない。
「中華イヤホン」って何がどういいの? 今回はそのあたりを詳しく知りたいという人のために、3つのモデルを購入して比較してみることにした。実際に使ってみると……やはりいい! 恐るべき性能を持つ高コスパな逸品だ!
・KZ Acoustics社の3つのモデルを購入
購入したのは「中華イヤホン」の中でもトップクラスの人気を誇るメーカー、KZ Acousticsの『ATR』『ZST』『ZS10』の3モデルである。
【3モデルの概要】
ATR:1DD搭載 / ケーブル着脱不可 / 市場価格 1000円前後
ZST:1BA+1DD搭載 / ケーブル着脱可能 / 市場価格 2100円前後
ZS10:4BA+1DD搭載 / ケーブル着脱可能 / 市場価格 6600円前後
・「ドライバーユニット」について
まず、いまのイヤホンのトレンドを語る上で欠かせないのが、音を出すスピーカー部分にあたる「ドライバーユニット」の種類だ。超ざっくり言うと、低音に厚みを出しやすい「ダイナミック型(DD)」と高音を繊細に表現しやすい「バランス・アーマチュア型(BA)」の2つが主流となっていて……
近ごろでは、DDとBAの両方を搭載したハイブリッドイヤホンや、BAを複数搭載したマルチBAイヤホンなど、多くのドライバーユニットを使うことで音質を追求した商品が、数万円〜数十万円で続々と登場している。だがしかし……
「中華イヤホン」は驚くべきことにたった数千円で同等のスペックを実現! 例えて言うなれば、軽自動車の価格で爆速のスーパーカーが手に入るようなもの。そりゃ注目されるのも当然だ。
・ATR(1DD搭載 / ケーブル着脱不可 / 市場価格 1000円前後)
それでは3つのモデルをそれぞれ簡単に紹介していきたい。まずは、1DD搭載でケーブル着脱不可というシンプルな仕様の『ATR』からだ。ブラックカラーの渋い外観もさることながら、本機の特徴はやはり手の届きやすい価格である。

しかし、安いからといってあなどるなかれ。他の2機種より高音の広がりは控えめだが、価格を遥かに超える大迫力かつバランスの取れたサウンドが楽しめる。いいイヤホンは欲しいけど失敗はしたくない……「中華イヤホン」の入門機としてピッタリの商品といえるだろう。

・ZST(1BA+1DD搭載 / ケーブル着脱可能 / 市場価格 2100円前後)
続いては、中華界の売れっ子スター『ZST』である。Amazonのカスタマーレビュー434件のうち74%が星4つ以上(2018年5月31日時点)と高評価の本機。また、ヨドバシで販売されていることからも人気の程がうかがえる。
1BA+1DD搭載というだけあって、深い低音と抜けの良い高音が際立つ派手めのサウンドが印象的。また、ケーブルが着脱可能で、断線したときに自分で交換したり、上質なケーブルを装着することで見た目や音質をグレードアップできるのも嬉しいポイントだ。
・ZS10(4BA+1DD搭載 / ケーブル着脱可能 / 市場価格 6600円前後)
最後は4BA+1DD搭載、つまり左右それぞれに5つのドライバーユニットを内蔵している『ZS10』である。他の2機種に比べて高価だが、 “中華” でなければ10倍以上の価格でもおかしくないスペックだ。

装着して……

曲を再生すれば……

至極の音が聴こえる!!!

非常に高い解像度を持ちながら、『ZST』を上品にしたような重厚かつ滑らかでワイドなサウンドが聴き取れた。ケーブルも高級イヤホンでよく見られる編み込みタイプが採用されていて、しなやかで扱いやすいところがまたナイスだ。
実際に使ってみたら「中華イヤホン」が人気になる理由が改めてよく分かった。筆者のお気に入りは『ZS10』。まずはリーズナブルな『ATR』や『ZST』あたりを使ってみて、さらに興味が沸いてから上位機種の購入を考えるのが堅実だが、使い心地を考えたら一択だ。
・Bluetoothイヤホンに変身
ちなみに、ケーブルが着脱可能な機種は、別売りのBluetoothケーブル「KZX4194(市場価格1400円)」に替えることでワイヤレスイヤホンに変身させることもできるぞ。イヤホン端子のないスマホをお持ちの方は、持っていればきっと重宝するはずだ。
なお、筆者が購入した AmazonではKZ Acousticsの商品のほか、様々なメーカーの「中華イヤホン」が販売されている。デザインやカラーもバリエーション豊富なので、お気に入りの1本を探してみるのも面白いかも!
参考リンク:Amazon「中華イヤホン」、KZ Acoustics(英語)
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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