【コラム】『クレヨンしんちゃん』の声が『ガンダムW』のリリーナと同じだと知った時の衝撃



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すでにお伝えした通り、『クレヨンしんちゃん』の主人公、野原しんのすけ役を務める声優・矢島晶子さんが、番組を降板することをテレビ朝日が発表した。矢島さんの出演は、6月29日の放送が最後になるそうだ。

一般的に矢島晶子さんの代表作というと、やはり しんのすけ になるのだろう。しかし、実は矢島さんの過去の出演作品を見てみると、しんのすけ役がかなり異色であることが分かる。個人的に、『ガンダムW』のヒロイン役の声が矢島さんと知った時の衝撃は、いまだに忘れられない。

・しんのすけの声優

1992年の放送開始から、26年以上にわたり野原しんのすけ を演じ続けている矢島さん。国民的アニメの主役なわけだから、矢島さん = しんのすけ というイメージが世間に浸透するのも無理もない。ましてや、あの特徴的な声である。

『クレヨンしんちゃん』の放送が始まったのは、私(あひるねこ)が小学1年生の時だ。翌年には劇場版第1作が公開されており、割と早い時期から大人気だったと記憶している。もちろん私も毎週楽しく見ていた。

・ガンダムのヒロイン

そしてその3年後の1995年。私が小学4年生の時に始まったのが、『新機動戦記ガンダムW』である。言うまでもなくガンダムシリーズの最新作にして、私がリアルタイムで触れた初めてのガンダム作品だ。自宅で第1話を見た時のことはよく覚えている。

『ガンダムW』にはリリーナ・ピースクラフト(ドーリアン)というヒロインがいた。このリリーナは簡単に言うとお嬢様キャラで、ライトブラウンの長い髪を持ち、自分のことを「わたくし」と呼ぶ典型的なタイプである。画像検索などをしてもらえば分かるが、いわゆる美少女だ。

・番組エンディングにて

当時の私はガンプラを揃えたりと、それなりに『ガンダムW』にハマっていた。次回予告までしっかり見ていた。そんなある日、いつものようにエンディング曲を聴きながらぼんやりと画面を眺めていた私は、「声の出演」のクレジットに引っかかるものを感じたのだ。そこにはこう書かれていた。

リリーナ 矢島晶子

矢島晶子──。そう、私はこの名前をどこかで見たことがある。おそらく他のアニメのエンディングでだ。それも、かなり見覚えがあるぞ。一体何の役だろう……。モヤモヤとしたまま数日が過ぎたころで、その疑問は予想外の形で解決することになる。




・衝撃の事実

昔は月曜の19時から放送されていた『クレヨンしんちゃん』。そのエンディングを見ていた私は、思わず「え……!?」と声に出して驚いてしまった。

しんのすけ 矢島晶子

矢島晶子……だと? それってたしか……リリーナの声優さんではないか! バカな。一人称が「わたくし」のお嬢様・リリーナと、「ぞ~さん、ぞ~さん」と歌いながら股間を振り回すガキが同じ声であるわけが……いや待て。二人の印象的な名ゼリフを脳内再生してみよう。

「わたくしはリリーナ・ドーリアン。……あなたは?」

「オラ、野原しんのすけ だぞ~」

「ヒイロ~! 早くわたくしを殺しにいらっしゃ~い!!」

「みさえ~! おつや~!!」

「ヒイロ! ゼクスを倒しなさい! 構いません、殺しなさい!!」

「ケツだけ星人! ブリブリ~!!」

同じ声やん……。その事実に気付いた時の衝撃は、とても筆舌に尽くしがたいものだった。両者が似たような声になる瞬間はたしかに存在する。しかし、この真逆のキャラクターを同じ人が演じているなんて、小学生の私には想像すらできなかったのだ。

・実は異色だった しんのすけ役

ただ、矢島さんが過去に演じたキャラクターを見てみると、少年役もあるにはあるが、どちらかというと女性キャラの方が多い。そう、野原しんのすけ とは、矢島さんのキャリアの中でも異色な役柄なのである。まさかそれが26年以上も続くとは、本人も思っていなかったのではないか。

矢島さんが「クレヨンしんちゃん」を降板してしまうのは、昔からのファンとして非常に残念だ。しかし、声の仕事には変わらず関わっていくそうなので、今後の活躍に期待したい。それにしても、声優ってスゴイよなぁ。

参照元:新機動戦記ガンダムW
執筆:あひるねこ


Source: ロケットニュース24






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