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NECは4月26日、機械学習での特徴量の抽出設計を自動化する技術を確立したとして、同技術を世界展開するための新会社「dotData」を米国カリフォルニア州に設立すると発表した。
同社主席研究員 工学博士の藤巻遼平氏が、最高経営責任者(CEO)に就任する。
記者会見した藤巻氏によると、特徴量の抽出設計については機械学習でのデータ学習モデルを開発する上で重要な部分を占める。現状では、その作業を「データサイエンティスト」と呼ばれる技術者のスキルやノウハウ、感性などに依存せざるを得ず、労働集約的な業務となっており、人工知能(AI)普及のボトルネックにもなっている。
藤巻氏は、東京大学工学系研究科を修了した2006年にNECに入社。北米を拠点に機械学習のアルゴリズムを中心とする研究開発に従事し、2015年にNECで最年少の主席研究員に就任した。データサイエンティストとしての活動と同時に、事業開発などビジネススキルも身に付けてきたという。
dotDataの強みとして藤巻氏は、特徴量の抽出設計にAIを利用してこの作業を自動化する点にあると説明する。2016年12月から三井住友銀行が協力して進めてきた実証実験では、数カ月を要した特徴量の抽出設計を1日以内に短縮できる成果が認められたという。これによって、機械学習モデルを運用するまでのリードタイムが大幅に改善されると同時に、データサイエンティストの活躍領域を広げることになり、AIの汎用化に道筋を付けられるとしている。同氏は、「データサイエンスの『民主化』につながる」と述べた。
(略)
NEC側でdotData関連事業を担当する責任者には、日本IBMや日本テラデータでアナリティクス関連事業をけん引した森英人氏が、2月にビジネスイノベーションユニット エグゼクティブ・ディレクターとして就任した。森氏は、「特徴量の抽出設計の自動化技術は必須であり。AIは北米が先行しているが、私の知る限りでこれを実現したところはまだない。NECからこの技術でグローバル進出したいと要請があり、これまでの経験をぜひ発揮したい」とコメントし、今回の発表は「世界のAI業界を仕切る米国に日本のNECが反撃するものだ」と強調した。
以下ソース
https://japan.zdnet.com/article/35118412/
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Source: IT速報
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