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窓側か、通路側か。最前列か、最後列か。はたまたド真ん中か。新幹線や飛行機などの席で、どの席が好きかどうかは好みがわかれるところだ。
しかし、客観的にメリットが大きいという観点で言うなら、私は「通路側 × 車両最前列 × 3列シート」が最強だと確信している。その大きな理由は以下の5つだ。
・新幹線 “最強の席” はどこ?
私事で恐縮だが、私(沢井メグ)は約10年前から東海道新幹線をよく利用しており、そして2015年の開業以降は北陸新幹線にも乗るようになった。
多いときで月2回くらい。新幹線通勤の方ほどではないが、乗るか乗らないかで言うと、まぁまぁ乗っている方だと思う。ちなみに大体1人で乗車、連れがいることはまずない。
……という状況で乗り続けていたところ、最強の席は「通路側 × 車両最前列 × 3列シート」という結論に至ったのである。
【その1:通路側だと外に出やすい】
とにかく外に出やすいということ! 長時間乗車していると、トイレに行きたくなることもあるだろう。手ぶらなうちに、ゴミを捨てに行きたくなることもあるだろう。
その際、「すみません!」と道をあけてもらうのも気まずいし、通路側の人が寝てしまっていたら、自由に動くこともできない。自分が譲る方が気が楽なのだ。また、降車の際にサッと出られるというのもいい。
【その2:通路側だとまぶしくない、日焼けしづらい】
窓際だとまぶしい、暑い、そして紫外線をガンガン浴びまくってしまう。細かいことかもしれないが、長時間過ごすとなれば結構重要な問題だ。窓からも距離がある通路側の方が涼しくて快適である。
「通路側だと景色を楽しめないでしょ?」と言われることもあるが、そこまで重要なことだろうか。富士山でも立山連峰でも、景色が見たくなったらそのタイミングでデッキに出ればいい。そこでは、より大きな窓で存分に楽しむことができるのだから。
【その3:最前列だと広々!】
そうなんですよ、とても広く感じるのですよ。足を伸ばしても超余裕! 新型車両だと2列目以降もゆったりした設計なので、実際の面積は変わらないかもしれない。しかし、前に座席がない分、圧迫感がなく広々と感じられて快適なのである。
【その4:最前列だとテーブルが大きい】
そうなんですよ、最前列だとテーブルが大きいのですよ。PC、スマホ、さらにお弁当や飲み物を置いても余裕がある。通路側の人が出たいときにサッと片づけられるようにしておきさえすれば、何も気兼ねすることはない。
【その5:「通路側×3列シート」だと隣に人がいない確率が高い】
統計をとったわけではないが、空席状況を見ていると最後まで埋まらない席は「3列シートの真ん中」であることが多い。つまり、隣が空いている可能性が高いのだ。横に人はいないし、反対側は通路なので、これまた広々。
ただ隣が空いているかどうかはタイミング次第、運次第。確実ではないので、当たればラッキーくらいの気持ちでいるといいだろう。
以上が、私が「通路側×車両最前列×3列シート」が最強だと思う理由だ。優先順位からだと、通路側は絶対 > できれば最前列 > さらにそれが3列シートだったら嬉しいな~である。
・たった1つのデメリット
しかし、理想が100%叶えられることはそうないのが、世の常人の常。新幹線の最強の座席にもひとつだけデメリットが存在する。
JR東日本管内に限った話だが……それは『トランヴェール』が読めないということ! これは北海道・東北・北陸新幹線等に設置されている無料雑誌なのだが、まぁこれが面白い。
連載中の沢木耕太郎さんのエッセイも楽しみだし、毎号組まれる特集にはネットには出ていないような発見もある。おカタイ広報誌というわけでもなく、漫画『シャーマンキング』のヒロイン・アンナちゃんが表紙を飾ったこともあった。
その旅の楽しみがっ、最前列にはないのだ! 前席背面の網ポケットに設置されているので、それがない最前列には雑誌が置かれていないのである。残念ポイントはここだけだ。最前列にも置いてもらえれば……もう何も言うことはございません。
・これ以上の座席があるなら教えてほしい
以上が『新幹線 “最強の席” が「通路側 × 車両最前列 × 3列シート」の組み合わせだと考える5つの理由』と『1つのデメリット』である。
もちろん異論は認める。いや、むしろこれ以上の座席があるなら、そのお知恵を拝借したい。きっと、これからも新幹線には乗り続けるから。ただし、「グリーン車、グランクラスをのぞく」で。自由席、指定席でお願いします!
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
Source: ロケットニュース24
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