いいか新入社員よく聞け。入社した会社がブラックかどうかは、これから始まる「新入社員研修」で何となく分かるぞ!



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2018年4月2日月曜日。今日から本格的に新年度が始まった。晴れて社会人になった諸君、本当におめでとう! と、先輩たちはエールを送ってくるだろうが、おそらく当の新社会人たちの胸には絶望しかないだろう。そうです、これから長きにわたる社畜人生が始まるのです。ようこそ、地獄へ。

新社会人の諸君に私(あひるねこ)から言いたいことは1つだ。ズバリ、これから始まる「新入社員研修」で、諸君の選択が成功だったか失敗だったかが分かる。言いかえると、研修によってその会社がブラック企業気質かどうかが分かるのである!

・最初の仕事

新入社員研修がどのような形で実施されるか。それは各企業によって様々だと思う。今から10年近く前に私が新卒で入った会社では、まず都内で入社式を行い、終わるとそのままバスに乗り込んで研修会場へ直接向かった。そこから約2週間、泊まり込みの研修合宿へと突入するのである。

・ブラックか否かを知るには?

最初は地方のホテル、その後は会社の研修施設に移動して、まる一日みっちりと研修を行う。それまで自由な生活を送ってきただけに、朝から晩まで研修続きなのはなかなかしんどい。が、別に研修合宿があったらブラックというわけではないので、その点は誤解しないで欲しい。問題はもっと別なところにあるのだ。

さらに言うと、研修でどんなことをするのかも大した問題ではない。座学、ビジネスマナー、グループワーク、ロールプレイ。きっと諸君もいろいろなことをやらされるはず。中には登山をしたり、マラソンをしたりする企業もあるだろう。しかし、それすらもブラックであるかをはかる物差しにはならない。

では、何をさせられたらヤバイのか? 答えは簡単だ。大声を出すことを強要される。これである。

・大声を出させる会社はヤバイ

大きな声でハキハキと、みたいな可愛いものではないぞ。まるで応援団のような、叫びに近い大声を力の限り出させるのだ。それに一体何の意味があるのかは分からない。分からないが、とにかくデカイ声で叫ぶことを良しとする謎の風潮が、この世の中にはたしかに存在するのである。




私が入った会社の研修はまさにそんな感じで、毎朝の朝礼では社是や企業理念を大声で叫ばされた。また、研修の最後に自分の目標だか何かを発表するのだが、その時は講師役の社員まで絶叫し出してまさに地獄絵図。あまりにも声を出しすぎて、喉がつぶれてしまった同期もいたくらいだ。泣き出してしまう女子もいたっけ。あれはひどかった。

・ブラックの証

もしも研修でそういったことをさせられたら、その会社は少なからずブラック企業の資質を持っていると思って間違いないだろう。正式な配属後も、なにかと根性論や精神論をふりかざし、我慢や苦労を美徳とするような古い体質の先輩社員に数多く出会うことになるはず。特に営業はそんなんばっかだぞ。

・これが現実

このご時世にそんな人いるの? と若い人は思うかもしれない。しかし、人間すぐには変わらないし、変われないのだよ。長いことそうやって働いてきたわけだし、会社に染みついてしまった文化というものがある。いくらメディアや SNS でブラック企業が叩かれる時代でも、人が変わらない限り何も変わらないのである。

新入社員にとって、入社した会社がブラックかどうかはこの上なく重要な問題だと思う。だが、実際に入ってみないと実情はなかなか分からないものだ。それが実感と共に初めて明らかになるのが、新入社員研修の場なのである。さあ、あなたが入社した会社にブラックの気配はあっただろうか? 諸君の健闘を心から祈る。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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