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前人未到、未知の領域、世界初……このような言葉があるように、人は常に新しいものを求める生き物だ。先駆者が道を切り開くことで、見えなかったものが見えるようになる。かつて非常識とされていたものが、今では常識となっていることだって珍しくない。
そしてまたひとつ、車の歴史を塗り替えるような前代未聞の挑戦が中国で行われた。その「ドラゴンチャレンジ」では、車で山奥の99ある険しいコーナーを走り、999段の階段を登る……らしい。話を聞いただけでも完全に狂気だが、英国車のランドローバーが公開した動画「Range Rover Sport – Dragon Challenge」を見たら、信じられない光景が映っていた。
・ランドローバーの車でチャレンジ
動画の舞台となったのは、絶景で有名な湖南省張家界市にある天門山だ。99もの険しいコーナーがある「通天大道」は、見ているだけでチビりそうな絶壁コースの道路で、999段の階段も先が見えないくらい傾斜がある。
プロドライバーのホー・ピン・タンさんがハンドルを握るとはいえ、さすがに階段先にある「天門洞(天国への門)」まで登るのは難しいとしか思えない。チャレンジ内容を聞いた天門山を知る人たちも、皆が「不可能」だと口を揃える。
・険しいコーナーは難なくクリア
しかし、ホー・ピン・タンさんが「レンジローバー スポーツ プラグインハイブリッド」に乗り込むと、危険すぎるチャレンジがスタート。序盤は「通天大道」からだが、プロのドライバーだけあって、難なく走破してみせる。ただ、そこからが本番!
なにせ、立ちはだかるのは999段もの階段。動画で映し出される階段を見るだけでも、吐きそうなくらい絶壁なのだ。もし車がひっくり返ろうものなら、階段の先にある「天国への扉」に到着する前に自分が天国に行きかねない……。おそらく、ホー・ピン・タンさんはアクセルを踏むことさえ恐怖だったことだろう。
・車で階段を登り切る
ホー・ピン・タンさんが大きく息を吐いて覚悟を決めると、車は階段をグングン登っていく。手に汗握るシーンが次々に視界に入ってくるため、動画を見ているこちらが祈るような気持ちになる。そして……
勇気を持ってチャレンジした結果、またひとつ非常識と思われていたものが覆された。怪我することなく無事に成功したから言えることかもしれないが、なんだか車の可能性が大きくなったような気がする。
Source: ロケットニュース24
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