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世の中には、南米ペルーのナスカの地上絵やイースター島のモアイ像など、何の目的で造られたのか用途が不明な巨大遺跡が存在している。
そして、ブラジルのアマゾンの密林で、地上絵とも呼べる巨大サークルが450個も発見されて大きな話題を呼んでいる。何のために造られたのかは明らかになっていないが、コロンブスによる新大陸発見の前に、先住民が開拓した跡地の可能性もあると言われている。
・アマゾンで巨大サークルが数百個も発見される!
謎の巨大サークル群が発見されたのは、ブラジル西部に位置するアクレ州の密林だ。このサークル群は、森林伐採の様子を上空から撮影した航空写真により発見され、ブラジル・サンパウロ大学のジェニファー・ワトリング博士率いる研究チームが調査に当たっている。
1万3000平方キロメートルにわたる、広大な熱帯雨林に存在する謎のサークルは450個にもおよび、なかには四角い形をした地上絵も存在する。
・村や防衛目的で造られた物である可能性は低い
そして、1つが直径300メートルもあるというサークルは、ナスカの地上絵が大きい物で約200メートルであることを考えたら、その巨大さがうかがえる。
研究チームは「巨大サークル群の目的は明らかではない」としながらも、周辺に土器などがほとんど発見されていないことから村だった可能性は低く、防衛目的で造られたものであるとも考えにくいと述べている。
・新大陸の発見前から先住民による開拓が進んでいた!?
研究チームは、地上絵周辺の約6000年分にわたる植生モデルや森林火災の記録を再現して調査を進め、その結果、かつて竹林だった土地が開拓されていたことが判明。先住民が森林を切り倒した後、巨大サークル群を地上に造ったのではないかと見ている。
地上絵の目的は不明なままだが、1492年にコロンブスが南北アメリカ大陸を発見する前から、先住民によって土地が開拓されていたことが明らかとなったのだ。
アマゾンの森林伐採が、生態系の破壊や地球温暖化に拍車をかけていると問題になっているが、その森林伐採のおかげで、古代文明の遺跡が発見されるとはなんとも皮肉である。
参照元:Twitter @UniofExeter、University of Exeter、UPI(英語)
執筆:Nekolas
Source: ロケットニュース24
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