40年前の11月26日はセックス・ピストルズ『アナーキー・イン・ザ・U.K』の発売日! 音楽に革命を起こしたパンクソング8選



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全ての価値観を根底からひっくり返す「革命」。私(中澤)は革命が好きだ。大好きだ。だって響きがめちゃくちゃカッコ良いんだもん。あいつは○○に革命を起こした……死ぬまでに一度は言われてみたいセリフである

「パンク」というジャンルを確立し、音楽に革命を起こしたセックス・ピストルズは、40年前の1976年11月26日に『アナーキー・イン・ザ・U.K』でデビューした。そんな日を記念し、音楽に革命を起こしたパンクソング8曲を厳選してお伝えしよう。なお、選定の基準は、たくさんのフォロワーとムーブメントを生んだものである。

・『アナーキー・イン・ザ・U.K』セックス・ピストルズ

まず、言うまでもないがセックス・ピストルズの『アナーキー・イン・ザ・U.K』は外せない。「アーイ・アム・ア・アンチクライスタ!」という歌いだしがとにかく強烈なこの曲。

ベースのシド・ビシャスのオーバードーズなどのスキャンダラスな部分やファッション性が注目されがちだが、当時のバンドの中では抜群にシャープな音と口ずさめるグッドメロディーを忘れてはならない。過激な歌詞の内容に反して意外とキャッチーな音楽性も、彼らがムーブメントを作った一因であるように思う。

・『ロンドン・コーリング』The Clash

セックス・ピストルズと人気を二分する70年代UKパンクムーブメントの立役者が「The Clash」。セックス・ピストルズよりもがっちりバンド感があり、自分たちの音楽を探求する姿は今も多くのバンドマンがフェイバリットに挙げるほど。

特に『ロンドン・コーリング』はオリジナリティーで溢れている。「これはパンクなのか?」と思う人も多いだろうが、パンクって言われたらパンクなのである。

・『Blitzkrieg Bop』ラモーンズ

USパンクの代表がラモーンズ。ギタリストであるジョニー・ラモーンに憧れるキッズは星の数ほどいると思う。マッシュルームカットに革ジャンというロックンロールな風貌で、低く構えたギターから鬼のダウンピッキングを繰り出す姿はいつ見てもアホみたいにカッコいい

・『トランスミッション』ジョイ・ディヴィジョン

私が知る限り、最も演奏が下手なカリスマバンドが「ジョイ・ディヴィジョン」だ。変に明るいバックサウンドが、イアン・カーティスの地獄の底から響くような声と内省的な歌詞を際立たせる。その音楽は、後に「ニューウェーブ」と呼ばれ、80年代のバンドに多大な影響を与えるが、それを待つことなくイアン・カーティスは自殺した。




・『smells like teen spirit』ニルヴァーナ

90年代はニルヴァーナの時代だった。80年代で当たり前だった軽い音とは全く違う重低音を基調とした音像は、一気に音楽を塗り替え「グランジ」というムーブメントを生み出す。限界まで歪んだギターでの激しい演奏と陰鬱な雰囲気は、当時の空気感を表しているようだ。私の周りもみんなニルヴァーナが好きだった。まさに時代の寵児

・『American Jesus』バッド・レリジョン

シンプルなコード進行と分厚いコーラスで、「メロコア」を作り出したのがバッド・レリジョン。その現代的な疾走感と哀愁のあるメロディーラインは、きっと洋楽を聞いたことがない人でも聞きやすいと思う。また、自分たちのレーベルを立ち上げてリリースするなど、そのDIYな活動内容が後年のメロコアバンドに与えた影響は大きい。

・『リンダリンダ』THE BLUE HEARTS

THE BLUE HEARTSについては今さら説明するまでもないだろう。なにせ、今でも何人か集まれば1人はTHE BLUE HEARTS好きがいるほど。余計なものが全て削ぎ落とされたようなシンプルなサウンドは、デビューシングルの『リンダリンダ』ですでに完成されている。彼らの登場以前と以降で、日本のパンクバンドはガラッと変わった

・『basket case』グリーン・デイ

パンクのトゲトゲしさをより聞きやすく現代的なポップソングのように昇華させた「ポップパンク」。その代表バンドがグリーン・デイだ。シンプルなコードから紡がれるキャッチーなメロディーは、セックス・ピストルズに通じるものがある。だが、その疾走感やアイコン的な愛嬌は、やはり新世代を強く感じさせる。現代のパンクとはこのバンド

──以上である。いずれも当時の音楽の流行をガラっと変えた8曲だ。バンドマンはみんな彼らのように革命を起こす夢を見る。だが、革命を達成すると、「反体制」から「体制」になってしまうことがパンクのジレンマである。アルバム1枚で解散したセックス・ピストルズはそういった意味でも、最強のパンクバンドだったと言えるだろう。

参照元:YouTube
執筆:中澤星児


Source: ロケットニュース24






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