孤独に苦しむ人が『あるパスタメーカーの公式アカウント』にSOSメッセージを送る → 中の人からの返答が秀逸すぎると話題に「麺の回復力をバカにしてはいけません」



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生きていれば、どうしようもなく落ち込んだり孤独に押しつぶされそうになったりすることもある。大波に飲み込まれないように踏ん張っても、自分ひとりの力では抗いきれないこともある。そんなときは誰かに助けを求めよう。

例えばNHK福祉ポータル『ハートネット』では、相談できる窓口の連絡先がいくつも紹介されている。「心配をかけたくないから家族や友人には言いたくない」という人でも、こういった顔が見えない他人になら、悩みを打ち明けられるかもしれない。

これからご紹介する人物も、見知らぬ誰かに助けを求めた。それは……パスタ屋さん。なんと、とあるパスタメーカーの公式アカウントに「孤独に押しつぶされそう」と SOSメッセージを送ったのだ。するとそのメーカーが素晴らしい対応を見せてくれたのだとか……。

・パスタメーカーにSOSメッセージを送った人物

ユーザーネーム Hypn0ph0bia さんが、海外メディア『Imgur』に投稿したこのやりとり。深く傷ついたある人物が、とあるパスタメーカーの公式アカウントに「こんにちは。孤独で、気分が落ち込んでいます。誰かと話したくて連絡しました」というメッセージを送ったそうだ。

すると公式アカウントの “中の人” から、「それは大変そうですね。でもごめんなさい。私たちは年中無休で対応していますが、ここは公式アカウントなので製品に関するお話以外は受け付けることができません」といった言葉が返ってきた。

・送り主「私がラザニアだとします」

うーん、たしかにそうだ。だが送り主はここで引き下がらなかった。「なら例えば、私がラザニアだとします」と、メーカーの “製品” の話を始めたのだ。

「なら例えば、私がラザニアだとします。ちゃんと作られておらず、重すぎる責任に押しつぶされてとても薄くなってしまいました。なにをやってもうまくいかない。私はこのまま鍋の中でグチャグチャになってしまうのでしょうか?」

「私の中にも、ちゃんと出来上がっている部分だってあります。でもやらなければならないことが山積しているのに時間が全くない状況のせいで、その “まともな部分” もダメになってしまいました」

そして「今までのように自分に自信を持ち、有能なラザニアに戻るためにはどうしたらよいでしょう?」と質問を投げかけたのである。

・中の人「麺の回復力をバカにしてはいけません」

明らかに “製品” の話ではないが、中の人は突っぱねなかった。「そのラザニアは改質する必要がありそうですね」と、次のような温かい言葉をかけてくれたのだ。




「過ちは起こるものですし、料理でも何もかもうまくいかなくなることもあるでしょう。でもラザニアがもう一度やり直してみようと決心すれば、物事は再びうまくいくようになるはずですよ。ラザニアは復活できます」

これに対して送り主が「ラザニアにはどれくらいのチャンスが与えられているものでしょうか。何度も失敗を繰り返せば、いつかは取り返しのつかないことになりますか?」と重ねて質問してみると……

「麺の回復力をバカにしてはいけません。麺に限界はないんです」

という力強い言葉が返ってきた。こう励まされれば、どんな “ラザニア” だって嬉しくなってしまうはず。送り主も元気を貰ったようで「どうもありがとう。オーブンを予熱して、もう一度頑張ってみます」と返答。対するメーカーは「その意気ですよ! もう一度挑戦してみて下さい。またなにかありましたらご連絡ください。私たちは年中無休でご対応致します」とやり取りを締めくくったのだった。

うう、なんて素晴らしい対応! 一生ついて行きます!! 『Imgur』上でも「これぞ接客だよね」「このラザニアにはタマネギが入っていたんだろうな。だって目から涙が出るんだもの……」などの温かい声が集まっている。

・危険もある

だがこの送り主は運が良かっただけかもしれない。企業から慇懃無礼(いんぎんぶれい)に扱われたり、意地悪な対応を受けることだってあるだろうし、中には座間連続殺人事件のような事件に巻き込まれる危険だってある。

だからこそ今回のような対応の素晴らしさが際立つのかもしれないが、誰かに助けを求めたい人は、まずは専用のホットラインに連絡してみてはいかがだろうか。

参照元:Bored Panda(英語)、NHK福祉ポータル ハートネット ひとりぼっちのあなたへImgur
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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