【南極冒険9日目】ようやく食事を完食できるようになった? 極地冒険特有の身体に起きる変化とは



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無補給単独徒歩で南極点を目指す荻田泰永(おぎた やすなが)氏の9日目の行程が終了した。日本の事務局に定時連絡が入ったので、現在の状況をお伝えしよう。

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 11月26日)

現在地:南緯81度02分 西経80度01分
この日の移動距離:17.5km
標高:785m
天候:晴れ
気温:マイナス14度

この日は衛星電話の通信状況が良く、クリアに音声を聞くことができたそうだ。ここ数日天候に恵まれており、さらにこの日は行く手を阻む強烈な風も午後から収まったとのことである。ただし、定時連絡ではひとつ気になることを荻田氏が語っている。

「ようやく持参してきた食料が毎日ほぼ完食できるようになってきた」

というのだ。

・完食できなかった?

荻田氏は、毎日食べる食事を小分けにして携行している。これまで1日分の食事を完食できていなかったというのだが、これは一体どういうことだろうか?

実は冒険開始時は身体が元気なので、食事による体力補給をそれほど必要としないようだ。そのため、1日分の食事を完食できない。したがって、荷物の重量をなかなか減らすことができないという。

ところが、身体が冒険に慣れると、食事をキッチリと摂ることができるようになる。そして荷物も次第に軽くなり、より前進しやすくなるのだそう。

・お悩み相談の回答

さて、荻田氏のTwitterに寄せられた「お悩み相談」の回答を紹介しよう。

相談「極限状態の中でも、『クレイジージャーニー』など番組への出演のことは頭の片隅にはありますか?」

荻田「片隅にはあります。別にそのために演出しようとは思わないけど

相談「一年くらい掛けて、海外へ旅に出たいです。旅に、目的はあった方がいいと思いますか?」




荻田「当面の目標はあっていいと思う。ただ、長い旅をするといま感じている旅の非日常性が日常となり、日本に帰るのが非日常にもなり得るので、旅に沈没しないように

相談「病気や死を恐れたりしませんか? また、これらについてどのように向き合っていますか?」

荻田「まだ出会ってないものを怖れるのは人間の想像力。同時に想像力はまだ出会ってないものに喜びや期待も与えます。私は後者でありたいと思っています」

※南極お悩み相談
Twitterで荻田氏のTwitter( @ogitayasunaga )をフォローして、「#南極お悩み相談」をつけて相談を投稿すると、荻田氏が相談に答えてくれるかも! 相談内容は日本の事務局から荻田氏に伝えられるぞ。南極大陸を歩き続ける荻田氏に、何でも相談してみよう!

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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Source: ロケットニュース24






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