【27年間ありがとう】閉園する「スペースワールド」に行ってきた / 本当になくなるヨ! 全員集合ォォォオオオ!!



※本サイトのコンテンツには、商品プロモーションが含まれている場合があります。




閉園まで3カ月を切った福岡県北九州市のテーマパーク『スペースワールド』。2017年末の営業終了が発表されてから、超ヤル気満々なCMアルバイト募集動画が注目を浴びているのもあって、なんとなく「最後に行ってみたい」と思っている人も多いだろう。

というわけで今回は、閉園間近の “スぺワ” に行ってみることにした。地元民から絶大なる信頼を寄せられ「福岡のディズニーランド」とも呼ばれているスぺワの魅力とは……予備知識ゼロでも十分楽しめたので、さっそくご覧いただこう!

・27年間ありがとう

さあ、まず気になったのがスぺワの最寄り駅「スペースワールド駅」だ。果たして来年以降も「スペースワールド駅」なのだろうか? スペースワールドステーション……未来感があって相当カッコイイが、宇宙からUFOがバンバン飛来してきそうな駅名である。

それはさておき、入口で15時以降アトラクション乗り放題の「トワイライトフリーパス」を3540円でゲットしてから「27年間ありがとう」のゲートをくぐって園内へ! よーし、閉園時間の20時ギリギリまでジェットコースターに乗りまくるゾォォォオオオ!!

・宇宙がテーマ

と意気込んで入場したものの、どのアトラクションも行列がハンパじゃない。「最後だからと、お客さんが来すぎて人手が足りません」というアルバイト募集動画そのままの状況である。60分待ちは当たり前……ってマジかよ! 朝から来るのが正解だったのかもしれない。


ちなみに園内は、さすがスペースワールドと名乗るだけあり、宇宙人にも伝わる(だろう)ユニークな標識が数多く設置されている。意味は分からないが、けっこう面白い。


また、9月末から地面に蛍光チョークで自由に「らくがき」できるイベントが開催され、多くの人がスぺワに「ありがとうのメッセージ」を描いていた。園内を散策するだけでも自然と温かい気持ちになれるだろう。


しかし! 温かい気持ちになるのもイイが、やはりフリーパスは最大限に活用したい。ということで、まず向かったのが誰も並んでいなかった「4Dヴィジョン ポップステラ」である。いよいよ果てしなく広がる大宇宙へ……と思って入場したのだが!

どうだったのかと言うと、3Dメガネをかけて「リスが寒い冬を越すためにめっちゃ頑張る」という世界を見学する内容であった……おい、宇宙のテーマはどこに行った。

・ヴィーナスGP

さて、気を取り直して向かったのは、銀河系最大のスペースレース「ヴィーナスGP」である。スぺワのシンボルであるディスカバリー号に絡みつくようにコースをレイアウトされた絶叫コースターだ。70分待ちではあるが「コースターの神様」と呼ばれた、アントン・シュワルツコフ氏の遺作には絶対に乗るべきだろう

なお、ヴィーナスGPには設定があり、原動力は「エンジョイヒューマンパワー」とのこと。地球代表のパイロットを選出するため、乗客は大声で叫んで「ノリの良さ」を測定されてから出発するという……よく分からないが目指すはもちろん地球代表。というわけで、思いっきり叫んだ結果ッ……!

「70点」という低い点数がモニターにバンッ! と表示され、なんというか、少し恥ずかしい気持ちで出発……しかし! これがマジで絶叫の連続。日本最大級のループ、レールの傾き95度のブーメラン走行、そして地面スレスレの走行……って、本気でスゲェェェエエエエーー! さすがは神の作品と感心できるコースターであった。




・「スペースドーム」と「カーニバルストリート」

つづいて園内中央にある「スペースドーム」へ。ドーム内は宇宙アニメのような世界が広がっていてワクワクするが、「ラッキー神社」の “ここじゃない感” は異常。見所はやはり「海老のような椅子」と「ショーで使用されたエイリアンのマスク」だろう。



また、真っ暗の空間を高速で疾走するローラーコースター「ブラックホール スクランブル」も、火星探査機地を救うアトラクション「ミッション トゥ マーズ」も面白かったのでオススメ。

そんなこんなで、スペースドームを出たら日が暮れていた……マジかよ。昭和レトロな「カーニバルストリート」で輪投げや射的を楽しみたいが、ゆっくり遊んでいる時間はない……なぜなら!

開運のお経が流れるジェットコースター「タイタン」と、急加速ロケットコースター「ザターン」にも乗りたいからである!

しかし……! どちらも並んでいる人が多いため、19時前に無念の受付終了。う~ん残念、今になって「リスが冬を過ごした」4Dヴィジョンの時間が悔やまれる。

とはいえ、なんとか観覧車に乗れたので、上空から静かにディスカバリー号を眺めることができた。ちなみにディスカバリー号は「10億円で譲ります」だそうだ。

・月の石

そしてラストは、サクッと隕石を触って月の石を見学……いや待て。普通に紹介してしまったが、冷静に考えるとどちらも恐ろしく貴重な気がする。調べてみると、月の石をいつでも見学できるのは、東京の国立科学博物館とスぺワだけらしい……おいおい、この石の将来が気になるぞ!


──というわけで、すっかり閉園20時ギリギリである。もちろん帰りも「27年間ありがとう」のゲートをくぐるのだが……なんというか、明るくサヨナラを言われている気がして胸が張り裂けそうだ。スぺワに思い出が詰まっている方なら、さらに切ない気持ちになるだろう。

最後の最後までポジティブであり続けるスぺワは、年越しカウントダウン後の2018年1月1日午前2時まで営業するそうだ。伝説確実のグランドフィナーレはもちろん注目だが、少しでも気になった方はぜひ今年中にスぺワまで足を運んでいただきたい!

参考リンク:スペースワールド
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






コメントを残す