ワインのおすすめの楽しみ方「ワインを人に例える」



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ブドウの果汁を発酵させて作るお酒「ワイン」。そのまま飲んでもおいしいワインだが、今回は、誰かと一緒に飲むときにおすすめしたいワインの楽しみ方を紹介しよう。その楽しみ方とは、ワインを人に例えるというものである。

当然のことかもしれないが、同じワインでも飲む人によって、感じ方は全く違う。その感じ方の違いをはっきりさせられると、「この人はこのワインを飲んで、そんな風に感じたんだ!」というような発見と驚きがあり、もっと楽しい時間を過ごせるようになる。

・香りや味をそのまま表現するのは難しい

それでは、どうすればワインの印象の違いを、はっきりさせることができるのだろうか? 「鮮烈なチェリーの香りがする」「タンニンの渋みのなかに、ほのかな甘みが隠れている」などワインの香りや味をそのまま表現してもいいのだが、ソムリエといったプロでもない限り、「甘い香りがする」「渋みが強い」というような平易な表現しか思い浮かばず、みなの表現がどうしても似通ってしまう。

例えば、こんな感じである。

A:このワインの味、どう思う?
B:渋みが強いかな。ちょっと舌が痛い。
A:俺はそれほど渋みは感じなかったなあ。ほどよい渋さって感じ。

これでも良いのだが、結局、渋みの強さといったくらいのことしか話し合えず、相手の感想について深堀りできないまま意見交換が終わってしまう。そこでおすすめしたいのが、ワインを人に例えるという楽しみ方である。

・実際にワインを人に例えてみた

やり方はいたって簡単。ワインの香りを嗅ぎ、飲んで、香りと味から連想した人物を描写するだけである。描写する内容は、性別、年齢、見た目となんでもいい。ワインを飲んで、どんな人が頭に思い浮かんだかをとにかく相手に伝えられれば良い。

試しに、編集部でもやってみた。「コノスル ピノ・ノワール ビシクレタ(ヴァラエタル)」という赤ワインを記者たちに飲んでもらい、その香りと味からどんな人物が頭に思い浮かんだかを描写してもらった。

以下がその結果である。

羽鳥記者(30代男性)「大人っぽく、妖艶な雰囲気を持つ40~45歳くらいの女性。体つきはボンキュッボンで、見た目もセクシー。芸能人に例えるなら、叶恭子さんか、叶美香さん」

佐藤記者(40代男性)「おとなしくて物腰は柔らかいが、芯がある26~28歳の男性。身なりは整っていて、派手さはないが品はある。雰囲気が似ている芸能人は、思いつかなかった」




中澤記者(30代男性)「口数が少なく、声が低いダンディーな50歳の男性。白髪で、髪型はオールバック。バスローブを着ている。芸能人に例えるなら、中尾彬さん」

和才記者(30代男性)「さっぱりとした性格をしているが、どこか迫力を持つ40代の女性。外見は普通で、内面に激しさを隠し持っている。芸能人に例えるなら、高嶋ちさ子さん」

20代女性記者「生後間もない赤ちゃん。性別は、たぶん女の子。手と足をバタつかせて、よく泣く。芸能人に例えるなら、ドラマ『あなそれ』に登場するあこちゃん」

30代女性記者「渋めで、厳格な感じの60歳手前のおじさん。葉巻を吸ってて、服もお洒落。芸能人に例えるなら、大杉連さん、もしくはジャック・ニコルソンさん」

・相手の感想をさらに深堀りしよう

どうだろうか? 人に例えると、ワインの印象の違いがより明確になることがお分かりいただけたのではないだろうか。相手の感想を聞いた後は、「なんで年齢は50代なの?」「赤ちゃんのイメージはどこから?」と聞いてみるといい。

すると「渋くて、ちょっと色気がある香りだったから50代だと感じた」「若さを感じさせる透明度の高さみたいなものが味にあって、赤ちゃんを思いついたかな」という答えが返ってきて、印象の違いについてより深く話し合うことができる。

ちなみに、ただ香りと味だけで楽しむより、人に例えてワインを飲んだ方が、そのワインの印象が心に残りやすくなる。「あの時の飲んだビートたけしみたいなワイン、パンチがある味だったけど、どこか優しい酸味があって美味しかったなあ」というように。

次にワインを恋人や家族と飲むときは、ぜひワインを人に例えて、感想を言い合ってほしい。きっと今までとは、“ひと味” 違ったワインが楽しめることだろう。

執筆:田代大一朗
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24






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