【辺境音楽マニア】2016年にこの世を去ったメタル界のミュージシャンたち



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2016年はデヴィッド・ボウイやプリンス、ジョージ・マイケルなど数多くの有名ミュージシャンが亡くなった年だった。メタルの世界でもMegadethのドラマーであるニック・メンザが急逝した事が報じられた。

しかしそれよりもマイナーなメタルバンドの場合、一般ニュースでは報じられない。アンダーグラウンドのメタルバンドの病死なども含めると、2016年に亡くなったメタラーの数は相当存在する。そこで本稿では、2016年に衝撃的に亡くなったメタラーを紹介しよう。

・2016年にこの世を去ったメタル界のミュージシャン

1. Adam Young 享年28歳
インディアナ州の親子グラインドコアのバンド「Sockweb」の父親が首を吊って自殺。6歳の女の子がボーカルを務めている事で一時期話題になった。死の直前までいくつかの訴訟を抱えていた。Sockweb自体、奇抜なコンセプトでありながら、革新的なサウンドを確立していただけに残念。

2. Sir Warlord 享年?
インドネシアのマドゥラ島出身のウォーベスチャルブラックメタル。メンバー不足で14歳の実の息子にドラムをやらせていたのだが、書籍『デスメタルインドネシア』でインタビューした直後に急逝。死因は心臓発作。

3. Aleah Liane Stanbridge 享年39歳
ケープタウン出身の女性ボーカル。「Amorphis」や「Swallow the Sun」の作品にゲスト参加。画像を検索してみると分かるが、大変な美人だった。死後にすでにレコーディングされていた「Trees of Eternity」の作品、『Hour of the Nightingale』がリリースされた。死因は癌。

4. Raphael Greaves 享年36歳
オハイオのブラックメタル「Satanicon」のベーシスト。酔った末にガールフレンドのAngela Tierneyを殺害し、自殺。「Skeletonized」や「Blood Coven」などにも在籍していた。同氏のFacebookは死去後もそのまま放置された状態なのだが、何とプロフィール画像に殺害したAngelaと肩を寄せ合う写真が掲載されたままだ。

5. Steve ‘Tregenda’ Childers 享年49歳
フロリダのデスブラックメタル「Black Witchery」の元ギタリスト。「Burning Inside」や「Witchery」にも在籍していた事がある。2月に交通事故で死去。書籍『ウォー・ベスチャル・ブラックメタル・ガイドブック』でも紹介されている。

6. Andrew Rehberger 享年25歳
「Marduk」や「Voivod」などの再発テープもリリースしていたミネソタのレーベル「Tridroid Records」のオーナー。フォトグラファーとしても知られる。道端で死体で発見された。殺害されたと見られるが、犯人はまだ見つかっていない。Tridroid Recordsはその後、支援者によって再開されている。




7.Bill Bumgardner 享年35歳
シカゴのブラッケンドスラッジバンド「Lord Mantis」と「Indian」のドラマー。自殺とみられる。

8. Alex Colon 享年?
ブルータルデスメタルバンド「Colonize the Rotting」や「Flesh Consumed」などのドラマー。このジャンルでは極めて稀なドラムとボーカルを兼任するスタイルで知られていた。死因は不明。

9. Lee Min-yeong 享年?
韓国のメロデスバンド「Midian」のキーボーディスト。来日経験もあり、日本版『Bring Me The Darkness』がリリースされるなど、日本での知名度も高かった。死因は胃癌。享年は分からないがまだかなり若かったはず。

10. Oskar Karlsson 享年39歳
「The Duskfall」や「Gates of Ishtar」などスウェーデンのメロデスの黄金期を築き上げたバンドのドラマー。死因は非公開。これらのバンドだけでなく「Scheitan」や「Everdawn」、「Defleshed」など、日本でも非常に人気のあるバンドに在籍していた事もあって、訃報を知って悲しむ日本人が多かった。

他にも「Municipal Waste」のBrandon Ferrellや、「Architects」のTom Searle、「Threat Signal」のNorman Killeenなどが亡くなったが、死因が非公開だったり、あるいは長い間闘病していた事で知られていたので、比較的衝撃度は少なかったかもしれない。メタルの中でも「デスメタル」に属するジャンルのメンバーも多いが、「デス」と言えども、彼らが死ぬのは悲しいものである。

執筆:ハマザキカク
イラスト:Rocketnews24


Source: ロケットニュース24






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