ブラック企業を辞めた後に椎間板ヘルニアを発症して気づいた「たった1つの大事なこと」



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突然ですが、「ブラック企業に勤めることで起きる一番の問題」って何だと思いますか? 長すぎる労働時間? 安すぎる給料? それとも、重苦しくなりがちな社内の空気でしょうか?

確かにそれらは相当に厄介な問題ですが、はっきり言って「一番の問題」ではありません。少なくとも、私が実際にブラック企業に勤務して感じた「一番の問題」ではありませんでした。では一体何が「一番の問題」なのかというのを以下で紹介したいと思います。

・勤めていたブラック企業の特徴

本題に行く前に、私が勤めていたブラック企業について簡単に紹介しましょう。サクっと言うと、長い労働時間で、安い給料で、入社してから3年以内の離職率がほぼ100%で、社長がクズという、ブラック企業あるあるを詰め込んだような職場でした。

その社長の「クズ伝説」については本サイトで以前に何度か紹介しているので、覚えている方もいるかもしれません。本当に本当にどうしようもないクズだったのです。

・辞めたくても辞められないジレンマ

それはさておき、入社した当初の私は、多くの新社会人と同様 希望に胸を膨らませていたものです。ただ、入社から1カ月くらい経った頃でしょうか。浮き輪の空気が少しずつ抜けていくように、希望で膨らんでいたはずの胸がしぼみ始めました。「あ、ヤバイ会社に入ってしまった」と気づいたのですね。

もっと言うなら、「何の罪も犯してないのに刑務所に入ったようなものだ」と本気で思っていました。むしろ刑務所の囚人の方が、自由時間もあるからマシなんじゃないかとも。

その頃から、私は会社を辞めることを考え始めるのですが……これがなかなか大変なのです。なぜなら、労働時間が長すぎて、仕事をしながら転職活動をすることが難しい。さらに、ギリギリ生活できるだけの給料なので貯金もない。ということは、会社を辞めて新しい仕事がすぐに決まらない場合、生活費は一体どうすれば……?

こうやって考え始めると、永久に解決できない問題が自分の前に立ちふさがっているような気がしまして、「とりあえず会社を続けるしかない」という結論に落ち着いていました。

まるで脱獄するかどうか散々悩んだ挙げ句、「失敗したら殺されるから」と刑務所内に居続けることを渋々決めた囚人のように、私は何カ月もその会社で過ごしたのです。月に200時間くらいの残業を、無給でこなしながら。

・一番の問題とは?

そんなある日、ついに「一番の問題」が私の身にも起こりました。お待たせして申し訳ありません。いよいよ、「一番の問題」が何かを紹介しましょう。それは……

「こんな状況、どうにも手の施しようがないやん……降参」と、心の中で言い出すヤツが出現することです。言い換えれば、「何もかも諦めモードになってしまう」といったところでしょうか。

——「それだけ?」と思う人もいるかもしれませんが、実のところ心の中で「こんな状況、どうにも手の施しようがない」とつぶやくヤツほど厄介な存在はありません。 ヤツは、その会社のクズ社長より何倍も悪質なクソ野郎だったと言って差し支えないでしょう。

なにせ、「どうやって会社を辞めようか」とか「どうやって状況を変えようか」と考えることを強制終了させるのですから。「何とかして抜け出そう」という気力を奪うのですから。桃鉄のキングボンビーのように、全てをぶち壊すのですから。そう、心の中でつぶやくそいつは、まさにキングボンビーそのものです。

ちなみに、私が心の中のキングボンビーに気づいた直後、そのブラック企業を辞めました。次の仕事は決まっていませんでしたが、まず辞めることにしました。クズ社長よりも、心の中にいるキングボンビーこそが “看守” になっていたことに気づいたからです。

キングボンビーは非常に悪質なのですが、その姿を捕捉してしまえばどうってことありません。キングボンビーの存在に気づいていない時、もしくは「キングボンビーこそが一番悪質」だと気づいてない時だけ、要注意なのです。




・その後

それから私は、運良くすぐに次の仕事を見つけることが出来ました。しかし……しばらくすると、ブラック企業時代のハードワークが祟ったのか、椎間板ヘルニアを発症し、働くことが困難な状況になってしまったのです。

さらに、関わっていた雑誌が廃刊になったり他にも色々あったりして、結局その職場を辞めることになりました。

・治療費が膨れ上がって借金

ここで私にとって優先すべきは、何よりもまず椎間板ヘルニアを治すことです。なので私は就職活動を一旦中断し、治療に専念することにしたのですが……ちょっとした問題が起こりました。予想がつくと思いますが、お金が足りなくなってきたのです。

特に苦しかったのは治療費で、毎月5万ほどのお金が消えていきました。「何でそんなにかかるの?」と思う人もいるかもしれませんが、椎間板ヘルニアの治療を行っている病院は、健康保険が使えるところばかりではありません。

むしろ、ネットで見て「何か良さそう」というところは健康保険が使えない病院も多かったりするのです。こちらとしては、ヘルニアによる坐骨(ざこつ)神経痛が苦しいので、保険が使えない病院にも行っちゃいます。1度行くと、「1回では治りません」と言われるのでまた行く → 大金が消えるという悪循環です。

なお、このとき私の貯金はほぼ無く、医療保険的なものにも入っていません。失業保険はすぐに支給されず、出るのは3カ月間後。生活費さえ無いのに、それに医療費……。どう考えても、お金が足りる訳ないのです。そこで私は、消費者金融で借金をしながら治療をすることにしました。その時……!

またしてもキングボンビーがちょこっとだけ顔を出したのです。ただ、私にとってキングボンビーは勝手知ったる敵です。「あ〜来たな」という感じだったので、キングボンビーが私の心の中で顔を出した瞬間に叩き潰してやりました。

そのおかげか、消費者金融で借金しながらの椎間板ヘルニア治療は、肉体的にはキツかったものの、精神的にはそれほど苦しくありませんでした。ちなみに、それからしばらくして以前の記事で紹介した腰痛体操を続けていたら椎間板ヘルニアは完治。数年後に借金も完済することが出来ました。

・まとめ

長くなってしまいましたが、まとめましょう。私がブラック企業に勤めているときに気づいた「一番の敵」は、社長でもなく老害経営陣でもなく、「こんな状況、どうにも手の施しようがないやん……降参」と自分の心の中でつぶやいているキングボンビーでした。

そして「キングボンビーさえ叩き潰せば、大体のことは何とかなる」と思えたことが、ブラック企業を辞めた後に椎間板ヘルニアを発症して気づいた「たった1つの大事なこと」なのです。

もしかしたら、皆さんの心の中にもキングボンビーが生まれるかもしれません。というか、こんなことを言ってる私の心の中にもまた、生まれるかもしれません。でも、その存在を認識していれば恐れることはありません。やるべきことは1つだけ。顔を出したキングボンビーの脳天を叩き割ればいいのです。もうボコボコにしてやって下さいね。それでは今日はこのへんで。

執筆:和才雄一郎
イラスト:稲葉翔子
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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