
世界中で、一大旋風を巻き起こしたディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』。記録的な大ヒットを受け続編の製作が進められているが、日本でも多くの人が、家族連れて本作の鑑賞を楽しんだのではないだろうか。
本作の舞台となるアレンデール王国は、ノルウェーのロフォーテン諸島がモデルとなっているのだが、映画の大ヒットで島に観光客が大挙として押し寄せ、‟嬉しい悲鳴” ではなく ‟頭を抱える悲鳴” 状態になっているというのだ!
・『アナ雪』効果でノルウェーが悲鳴状態に!
2013年に『アナ雪』が公開されて以来、映画のモデルとなったロフォーテン諸島を訪れる外国人観光客は、20パーセントもアップしたのだという。
最初のうち地域住民は、観光業が潤うため観光客を歓迎していたのだが、次々とトラブルが続出する事態に! 公共施設は人が押しかけてパンク状態となり、観光客が残して行く大量のゴミや、公衆トイレや駐車場の劣化などの問題が生じるようになってしまったのだ。
・観光客が残す大量のゴミが環境破壊の原因に!!
山登りのスポットとして人気を呼んでいる地域は、観光客のゴミであふれ返り、地元民に “クソの山” と皮肉を込めて呼ばれているのだとか。ロフォーテン諸島を治めるフラクスタッド市の市長は、「観光業の発展は大きなチャレンジ」だと語っている。
観光シーズンである4月から9月にかけて、ノルウェーでは100万人以上の観光客が見込まれているが、ロフォーテン諸島の道は狭く交通網が複雑なこともあり、交通事故の多発が懸念されているそうだ。
・近年は北欧への外国人観光客が急増!
近年、映画や人気ドラマのロケ地として北欧が選ばれることが多く、人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地としてアイスランドで撮影が行われたこともあり、北欧の外国人観光客が急増している。
『アナ雪』は続編が公開されるだけに、ロフォーテン諸島を訪れる観光客の数は、しばらく収まりそうになさそうだ。
自分が大好きな作品のロケ地やモデルになった場所を訪れたら、より深く作品を楽しめるだろう。だが、‟害” 国人観光客にならないよう、しっかりマナーを守って、地域住民に迷惑をかけたり環境を乱す行為は慎むよう心得たいものである。
参照元:news.com.au、lonley planet(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Wikimedia Commons

Source: ロケットニュース24
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