【コラム】「ホッピービバレッジ」ほど変わった会社を私は見たことがない



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あなたは「ホッピー」という飲み物を知っているだろうか? 瓶に入った麦酒様清涼飲料水であるホッピーは、関東の居酒屋ではお馴染みの定番ドリンクだ。それ自体はノンアルコールなので、焼酎を割って飲むのが基本である。意外と関西の人には知られていないらしいのだが、詳しくは以前の記事をご参照いただきたい。

さて、そのホッピーを作っているのが、東京に本社を構える企業「ホッピービバレッジ」だ。実は私(あひるねこ)は、大学時代に就活でホッピービバレッジの採用試験を受けたのだが、正直言ってホッピービバレッジほど変わった会社は見たことがない。今回は、私が見たホッピービバレッジという会社についてお伝えしようと思う。

・就活でホッピーを受ける

就活がスタートした大学3年生の時のこと。主にメーカーを受けていた私は、就活サイトで見たホッピービバレッジの会社説明会に参加、結果的に最終面接まで進んだものの、縁がなく不採用となった経験がある。もちろん他にも多くの企業を受けたが、とにかくホッピービバレッジはぶっちぎりに変わった会社だったのだ。

ホッピービバレッジは、会社説明会の時点でかなり変わっていた。とはいえ、もう10年近く前の話なので、現在とは異なる点もあるかと思う。そのことをあらかじめご理解いただいた上で、この先を読み進めて欲しい。

・インパクト大の説明会

会社説明会というと、普通は会議室などその会社の建物内で行われるものだろう。ちょっとした小ホールやイベントスペースでの実施もよくある。しかし、ホッピーが説明会の会場に選んだのは、なんとカラオケだった。かつて「ホテルアイビス六本木」内にあった、芸能人御用達のカラオケルームである。

・まさかの熱唱

ラグジュアリーな個室はいかにもギロッポンな雰囲気で、何でこんな場所でやるんだ? と不思議に思ったものだ。さらに、説明会自体もかなりのインパクトがあった。一通りの説明が終わった後、なんと人事担当の人がギターを持ち出し、突如弾き語りを始めたのだ! 会社説明会で、普通歌うか!? まあ別にいいんだけど、これには本当に驚いたな。




・ホッピーってどんなイメージ

その後、どういう採用フローだったかは失念したが、私はホッピー本社で面接を受けることになる。ところで、あなたはホッピーにどんなイメージを持っているだろうか? 当時の私にとっては、ホッピーとは居酒屋でおっさんが飲む昔ながらの酒、というものであった。

東京の居酒屋にはたいていホッピーが置いてある。父も祖父も知っている商品なので、きっと全国に支社がある大規模な企業なのだろう。勝手にそう思っていた。しかし、2018年2月26日現在においても、ホッピービバレッジは本社・工場の1カ所ずつしかなく、社員も数十名しかいないのだ。その分、社員同士の結びつきは強いという印象を持った。

・ホッピー本社のオフィス

さらに、本社もかなり独特だった。マンションの一室のようなオフィスに入ると、おそらく営業成績的なものだと思うが、社員の写真などを使った手作り感溢れるグラフなどが壁一面に貼られているのだ。それはどこか小学校の教室のようで、今でもよく覚えている。とにかく、学生の私が抱いていたオフィスのイメージとはまるで真逆で驚いたものだ。

・独特なノリ

他にも、面接において役員著の自伝を読んでくる必要があったり、最終面接前に開かれた先輩社員とホッピーを飲む懇親会だったり、すべてを書くにはスペースが少々足りない。ただ、ホッピービバレッジが見せるあまりにも独自なノリは、他社と比べて圧倒的に異質であったことは間違いないだろう。

この後の最終面接で私は不採用となるわけだが、面接中になんとなく「あ、これ落ちたな」とは察していた。特に理由はない。しかし、「腕を大きく回してみてください」という指示に上手く対応できなかったのはまずかったか……。あれからもう10年近く経つが、今思い返してみても変わった会社であった。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.


Source: ロケットニュース24






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