博多のソウルフード『おきゅうと』って知ってる?



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どこの地域にも「え、なにそれ?」といったような、地域特有の食べものがある。滋賀県の鮒ずしや佐賀県のワラスボしかり。食の宝庫・福岡県では、福岡市を中心によく『おきゅうと(おきうと)』というものを食べる。博多のソウルフードのひとつと言っても過言ではない。

その響きだけでは姿や形、味を想像し辛いと思うが、どういったものかご存じだろうか。飢饉の際に人びとを飢えから救ったという話もある『おきゅうと』。漢字では「お救人」「浮太」「沖独活」などと書いたりするが、正体は海藻を加工した食品なのだ。

・博多の朝ごはん

おきゅうとは日本海側で採取される海藻を水洗いし、天日干したものを材料とするそうだ。見た目はまるでコンニャクだが、コンニャクほどの厚みはなくペラペラと薄い。メーカーによるものの、だいたい手のひらよりふた回りほど大きく小判型だ。巻いて筒状にして、売られている場合も多いぞ。

福岡で暮らす記者の父によると、「昔はおきゅうと~おきゅうと~と言いながら業者が売り歩いていた」とのこと。また「大学生寮で毎朝、食卓に出ていた」と話していたが、その言葉通り “博多の朝ごはん” に登場するメジャーな食べものなのだ。

・ソコソコ海藻の主張が強い

さて、一体全体どのようにして食べるかというと簡単だ。切って盛って、しょう油やポン酢をかけて終了! なんとお手軽なことか。かつお節やネギ、ショウガがあれば尚良しなので覚えておこう。




肝心の味だが、海に生えている海藻をそのまま食べているような風味……。ソコソコ海藻の主張が激しいため、好みが分かれるところではある。日本酒のアテなんかに良さそうだけどな。ひんやりと喉ごしが良い上に、海藻なのでカロリーも低い。ダイエッターにもピッタリだぞ。

記者もたまに食べたいな……と思うのだが、県外で売られているところを見たことがない。福岡ではどこのスーパーでもたいてい売っているので、当初は軽くカルチャーショックを受けた覚えがある。もし見つけた場合は、試しに購入してみてはいかがだろうか。福岡の味をお試しあれ! 

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.


Source: ロケットニュース24






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